長引く足首の捻挫

癒しではなく痛みの根本改善を目指す松村カイロプラクティックの松村です。

今回のテーマは「腓骨の運動障害による長引く足首の捻挫」

 
スポーツをしている方ならちょっとぐねる程度の足首の捻挫から、内出血して歩けないような足首の捻挫まで大なり小なり足首の捻挫を経験しているのではないでしょうか?

私もサッカー部の高2の冬にやっとレギュラーになったところで強めに足首を捻挫して、それっきりだったという悲しい思い出があります(T_T)

足首の捻挫って?

足首の捻挫に限らず、捻挫をするとその関節を固定する靱帯が部分的に千切れたり断裂(靱帯の損傷・断裂)します。

軽い捻挫だと損傷(千切れた部分)が少ないので、見た目にも内出血もないしそれほど痛みも出ないでしょう。

断裂するほどの捻挫ともなると内出血はもちろん、パンパンに腫れて足首の捻挫なら歩くことなど到底できないと思います。

 
皮膚の擦り傷と同じように捻挫で損傷した靱帯自体は時間が経てば治ります。

もちろん年齢や食生活・回復力等の差は出ます。

また、捻挫で断裂してしまった靱帯は切れたままの保存療法や、自然にくっつくこともあるそうですが、基本的には手術でつなぐことになります。

足首の捻挫で起こること

・靱帯の損傷、断裂
・固有受容器(神経のセンサー)の損傷
・腓骨の変位、運動障害

捻挫による靱帯の損傷、断裂

上で説明したように、足首の捻挫では瞬間的に靱帯が引き伸ばされることにより、靱帯が損傷または断裂します。
成長期が終わっていない場合やまれに、靱帯が切れる前に骨が折れる場合があります。

 
捻挫による靱帯の損傷に対してはキネシオテープにより痛みの軽減と早期回復に対応します。
(整骨院等で施される白いテーピングで固定する方法とは異なります。)

捻挫による固有受容器(神経センサー)の損傷

目をつぶっていても立っていられるように、体にはたくさんの神経のセンサーが付いています。
足首のねん挫で靱帯を損傷することにより、その部分の神経のセンサーが壊れます。

キズの回復と共にセンサーも回復すればいいのですが、壊れたままの場合は足首の捻挫による痛みがなくなっても足首の不安定性や、足首の捻挫を繰り返しやすくなるということが起きます。

 
当然これにはリハビリが必要となるのですが、足首の捻挫は軽くみられる傾向にあるため、病院でもリハビリ指導がないことも多いようです。

足首の不安定性を持ったままスポーツを続けると、足首の捻挫を繰り返すばかりでなく、膝・股関節・腰などの運動障害のきっかけになります。

 
捻挫による固有受容器の損傷に対しては痛みの軽減具合をみてから、バランストレーニング等によるセンサーの回復を目指したトレーニングを指導いたします。

足首の捻挫による腓骨の変位、運動障害

足首の捻挫では足首の外側を捻挫する【 外反捻挫 】というものが多く起こります。

<右脚 足首の動き>
足首の捻挫-足関節回内回外図 右の写真 回外と書いてあるものが外反捻挫と同じような状態になります。

 
足首の外反捻挫では、上の右写真のように外くるぶしの下が引き伸ばされ、その部分の靱帯が損傷します。
またその際、外くるぶしの骨(腓骨)も下側に引っ張られます。

腓骨は足首の底屈・背屈という運動の際、わずかに上下することによりその他の骨や筋肉がスムーズに動くようにできています。
足首の捻挫-足関節底屈背屈

足首の捻挫により下に過剰に引っ張られた腓骨が、正常な運動を取り戻さない時、足首の痛みや動かしにくさを起こすことがあります。
(異常な運動パターン)

また、正常な動きではないので足首の捻挫の治りが遅くなったり、先の神経のセンサーが間違った運動のままインプットされると、リハビリをしたとしても不安定性や他の関節の運動障害に発展することが考えられます。

この異常な運動パターンが発生している場合、電気を当てたりテーピングで固定しても動きが戻ることはありません。

腓骨の変位、運動異常に対しては運度パターンを修正するカイロプラクティックテクニックによって矯正を行っていきます。

その他、足首だけではなく膝や股関節、他の筋肉の異常も検査・矯正を行います。

足首を捻挫したとき

足首の捻挫がひどい場合はまずは整形外科を受診していただき、その後カイロプラクティックにて早期回復・早期復帰を目指して施術を続けていただければよいかと思います。

 
スポーツ・部活で足首を捻挫してしまった!
だいぶ前に捻挫したのにまだ痛み・違和感がある!
そんな時は松村カイロプラクティックまでご相談ください。

 
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