顎変形症の術前治療で首・背中・腰のコリ

顎変形症
顎変形症(がくへんけいしょう)とは、上あご(上顎骨)または下あご(下顎骨)あるいはその両方の大きさや形、位置などの異常によって、顔面の変形と、かみ合わせの異常を起こしている状態をいう。
(Wikipediaより抜粋)

骨の変形したものだけと思っていましたが、位置の異常も含まれるのですね。

以前、顎変形症の手術後、顔のこわばりと、歯茎の知覚消失という後遺症を持った方を施術しましたが、今回は手術前の方です。
(以前のブログ

 

30代女性 明石市からわざわざお越しいただいております。

顎関節症の手術の前段階として歯列矯正を行うそうですが、さらにその歯列矯正をおこうなう前段階の治療後、首・背中・腰にコリが出てきたという症例です。

多くは姿勢の悪さから顎関節に異常が出ますが、今回は逆のパターン。
噛みあわせの変化や、奥歯を動かしたことによる痛みによって、影響が出たものと思われます。

施術後は首・背中・腰の違和感なし!
顎関節も矯正を行い、口の開閉もスムーズになり、顎のだるさも消失したとのことでした。

2回目ご来院時も、首・背中・腰のコリは出ておらず、顎関節周辺の矯正をメインに実施。
併せて顎関節のエクササイズ指導。

今後、歯列矯正を行い、それが終わってから上顎骨・下顎骨の外科的手術(骨切術)になるということで、怖いしできればやりたくないけど、40代で歯がなくなると言われたらやるしかないのか・・・とかなりナーバスになっておられたため、今できることとして、矯正(全身・顎関節も)と姿勢改善・顎関節のエクササイズを指導させていただきました。

顎変形症について

先天的・後天的に骨の変形が起こってしまったものはどうしようもありませんが、位置の異常に関して言うと何度も書いてますが、姿勢の悪さから来ている可能性が大いにあります。
(片方の歯でばかり噛む、顎に手を当てて肘をつくなども影響します。)

頭部前突位と顎関節の関係
頭部の位置とアゴを引っ張る筋肉の関係図

もしも顎関節の位置の変化だけであれば、カイロプラクティックによる姿勢改善や、顎関節の矯正とエクササイズでケアが可能かもしれません。

・下あごが出てきた
・前歯が出てきた
・噛みあわせが悪くなってきた
・奥歯でしか噛めない
など、顎関節や噛みあわせなどの変化が出てきたら、早めに歯医者さんに行って検査をしていただき、カイロプラクティックによるケアも視野に入れていただければと思います。

ヘルニア等もそうですが、後遺症の残る恐れもあるため、体にメスを入れる(手術する)のは最終手段と考えて、まずは保存療法での改善をお勧めします。

保存療法に関してはカイロプラクティックケアは大いにお役にたてると思います!

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