パネルヒーターは乾燥しない?そんなわけはない。

エアコンの暖房は乾燥して、パネルヒーターみたいなのは乾燥しないから、お肌にもお子さんにも優しい♪

なんてのをよく見かけますが、ずっとなんでだろうと思ってたんですよね。

そもそも、加湿をしないで温度を上げると必ず乾燥します。
正確には相対湿度が下がります。
空気線図 相対湿度 加湿
横軸:乾球温度(普段計っている部屋の温度)
縦軸:絶対湿度(その部屋にある水蒸気の量)
斜めの線(桃色ライン):相対湿度50%

部屋の温度が上がると、相対湿度50%にするために多くの水蒸気が必要になる。
温度だけを上げる(グラフ赤い横線)と水蒸気の量は増えないので、相対湿度は下がります。
(10℃で50%を20℃に上げると湿度は26%まで下がる)

参考過去ブログ
寒さと暖房と加湿とカサカサ

なので、エアコンでもパネルヒーターでも室温を上げれば乾燥します。
ちなみに、ガスや石油のヒーターは燃焼時に水蒸気が発生するので、乾燥しにくいといわれます。

違いは風(気流)の有無

風のある日は洗濯物が乾きやすいように、風が当たると皮膚からどんどん水分を奪います。
(冬でも暑いときの汗とは異なる水分が常に皮膚を覆っている。不感蒸泄)

なので、寒いからと言って風量・設定温度を上げてエアコンの風に当たって、
「あぁ、暖か~い♪」
って言ってる間に、どんどん皮膚はカピカピになっていくと言う訳です。

パネルヒーターの場合は近づいたらもや~っと暖かいだけなので、風に当たるほどは乾燥しない(しにくい)と言う訳です。

でも結局、加湿をしなければ湿度が下がるので、どちらにしろそのうちカピカピになると言う訳です。

<結論>
冬は加湿しましょう!

 

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